数十年前のデザインがタイルなどに残っているアート、番頭さんやお客さん同士のコミュニティーなどが魅力、ワンコインで贅沢な気分を味わえる日本の公衆浴場「銭湯」。
外観の佇まいや店主の人柄、窓越しから見える風景を楽しみながら、美味しい珈琲はもちろん、こだわりのパンやスイーツとともに、
こだわりの珈琲とともに至福のひとときを過ごす「喫茶店」。
お気に入りのアイテムを一緒に連れていくことで、まちかどにある「銭湯」や「喫茶店」での時間は、
もっと楽しくなるはずです。

昭和8年に東京・高円寺で創業した老舗銭湯「小杉湯」は、音楽、
ファッション、サブカルチャーを中心に、古き良き歴史が混在する高円寺の憩いの場として、多くの方から愛されている銭湯です。関東大震災以降に建てられた「小杉湯」は、神社仏閣の工法で再建された「東京型銭湯」と言われる外観が特徴。増築や改修はしてきたものの、88年間、一切建て直しをしておらず、2021年1月には国の登録有形文化財(建造物)に登録されています。そんな建築や歴史を楽しめることはもちろん、小杉湯を守り続ける人々の情熱をカタチにした「場」であり「環境」もまた、魅力の一つとして楽しめることでしょう。

昭和5年に創業した「大黒湯」は、昭和39年に建て替えた建築で当時の趣を残す銭湯だ。都内でもここにしない、天井より高い位置にある湯気抜きと言われる八角形の巨大な空間が大黒湯のトレードマーク。下から見上げると全方向から柔らかな光が差し込み海外の建築を思わせる雰囲気だ。地下200メートルからくみ上げた天然水100%の水を使用しており、驚くほど水がいい、お湯が柔らかい、などお客さんからも好評のようです。また水を沸騰させて発生した蒸気により温める「スチームサウナ」も非常に人気です。サウナ室内が豊潤な蒸気で満たされ、身体の芯から温まるうえ、ドライサウナに比べて温度が低い分息苦しさもなく、初心者や女性にも人気が高くなってきています。

昭和25年に創業した「豊川浴泉」は、梁や柱はニスを使用せず、木の素材感を活かして建てられた建築で、常連からは「目白御殿」と呼ばれるほど趣ある外観が特徴です。初代ご主人の岡嶋乙次郎氏が大工であったため、建物は吟味を重ねた材料で建てられており、瓦屋根の周りには、建設当時に左官職人がコテで造った獅子や蛇などの魔除けの装飾が残されており目を引きます。豊川浴泉の名前は元々の地名、高田豊川町(昭和41年まで使用)に由来。かつてこの地は水が綺麗と評判で、初代の乙次郎氏が現在の場所で銭湯を始めたのがきっかけです。現在も井戸水でお湯を沸かしており、水に恵まれています。

東京、巣鴨駅の隣駅である千石駅は、白山(はくさん)という地域で、「白山神社」や「東洋大学」、「文京学院大学(本郷キャンパス)」など様々なスポットがあります。その文京区にある隠れ家的スポットで、昔から地元の人や会社員の人の憩いの場とされてきた知る人ぞ知る純喫茶が「フェニックス」です。
フェニックスのロゴは店主の知り合いのイラストレーターの方が昔書いてくれたもの。かわいらしいロゴは地元の人なら誰もが知っているアイコン。可愛いロゴは誰が見ても思わず笑顔になります。

昭和27年(1952年)、東京大学の赤門近くに画廊喫茶として誕生した喫茶「ルオー」。かつて三島由紀夫や司馬遼太郎などの文豪たちが通っていたという、趣ある喫茶店として非常に有名な喫茶店です。木製のテーブル、イス、古色な店内など、昔懐かしい雰囲気がそのまま残っており、お店に入るだけで昭和時代にタイムスリップしたような気分になります。看板メニューの「セイロン風カレー」も変わらないもののひとつ。ごろっとした豚肉とじゃがいもは、スプーンで簡単に崩れるほどやわらかく、マイルドな味わいの中にスパイスがしっかり利いた癖になる美味しさです。クラッシックのBGMと、創業以来変わらぬ味を求め、長年多くファンが通い続けています。
食パンとロールパンの二種類に商品数をあえてしぼり、「毎日食べられる、飽きの来ない味」をコンセプトとした昭和17年から79年続く老舗「パンのペリカン」。2017 年には『74 歳のペリカンはパンを売る。』というタイトルで映画化されるほど人気のパンの製造小売店で、国内外問わず、ご近所の方から観光客まで、店舗には常に途切れることなく来店客が並び続けています。4年前には、開店時間と共に焼きあがったパンを求めるファンが続々と訪れるペリカンカフェ店もオープン。工場で焼いたパンをスライスし、炭焼きしたトーストが代表メニューで、シンプルながらも香ばしく実に奥深い味わいで人気を誇ります。

覚えてますか?埼玉の青春メシ
小さいころから、大人になった今でも、家族や友人、そして大切な人が笑顔になる埼玉のレストラン。いつも私たちに元気と明日への活力を与えてくれた埼玉の青春メシをファッション雑貨で表現しました。