飯田橋 香港 贊記茶餐廳さまでの撮影に至るまでと撮影の様子
2022.02.25

MYUUA(ミューア)の最初の発売アイテムには香港シリーズがある。
香港シリーズの撮影場所は、香港シリーズを企画している段階で心に決めていたお店があった。
飯田橋にある「香港贊記茶餐廳 (ホンコンチャンキーチャチャンテン)だ。


普段から中国フリークの私は、香港の文化や料理にも興味がありSNSでの情報収集には余念がない。
その中で知った飯田橋にある「香港贊記茶餐廳」の「香港式カレー」。
どうやらライスの上にバリッと揚ったチキンが乗っており、

その上にとろみのあるタイプのルーがかかっていて、
日本のカレーとはまた違った味わいとのこと。気になる。
香港へは一度旅行へ行き、食べたいものもチェックして散々食べてきたはずなのに
香港のカレーを食べずに帰ってきてしまった自分を恨んだ。


香港は1841年〜1997年にイギリス領だった時代があり、イギリスはインドを植民地にしていた時代があるため
香港にカレーの文化が伝わったようだ。
香港からすぐそばのマカオでもカレーおでんなどが名物として存在する。
香港色カレーが味わえるお店は、「茶餐廳(チャチャンテン)」で、いわゆる日本の喫茶店。
茶餐廳は調べれば調べるほど魅力的なメニューが多く、茶餐廳に行かなかった事をますます後悔した。
こうなったら何がなんでも香港式カレーが食べたい。というか茶餐廳のメニューを出来る限り多く食べてみたい。


早速友人を誘って飯田橋へ向かった。
ひっそりとした路地に入ると現れるお店は、外装のいかにもな香港感と、

店内に飛び交う広東語で一気にワクワクさせてくれた。
内装は日本の喫茶店とは違って、すっきりとしたモダンな雰囲気でありながらも赤が挿し色で効いており、

これもいかにも香港っぽい。


早速心に決めていた香港式カレーを注文し口に運ぶ。衝撃が走った。

雷に打たれたような、脳がズガーンと衝撃を受ける音がした。


「なんだこのカレーは・・・!!」


日本のカレーとも違う、インドのカレーとも違う、中華系スパイスがガツンと香る、でもまろやかで食べやすい、まさに『香港式カレー』!!
茶餐廳の定番であるコーヒーとミルクティーを混ぜた飲み物、鴛鴦茶(ユンヨンチャー)と、

香港では特徴的なクッキー生地のエッグタルトと、
最近日本でも人気が出てきたパイナップルパン菠蘿包(ポーローパーウ) も頼んだ。
新しい衝撃を目からも口からも耳からもたくさん受け、興奮冷めやらぬまま家で何度も香港式カレー作りにチャレンジした。


この経験を元に、MYUUAの香港シリーズの「香港トートバッグ 朝ごはん」に、茶餐廳のメニューを

店頭のチラシ風にデザインしたものを刺繍した。
香港ネオンポーチは実際の香港の繁華街「尖沙咀(チムサーチョイ)」で見た夜のネオン街を

そのまま再現しようと、生地と刺繍と印刷を駆使して再現を試みた。


やっとサンプルがある程度出来上がり、早速、飯田橋の香港贊記茶餐廳に店内で撮影させて欲しい旨を連絡した。
一度打ち合わせしましょうとなり、早速サンプルを抱えてお店を訪れ、
以前このお店に来たことがある事を説明してサンプルを見ていただいた。
打ち合わせをしていただいた方はサンプルをカワイイ!!と興奮気味に褒めてくださった。


わざとお昼を抜いてきた私は打ち合わせの後、お店おすすめの「サテビーフ麺沙爹牛肉撈麵」と丁度焼き上がった焼き立てエッグタルト を店内でいただいた。

香港式のクッキー生地のエッグタルトはお土産にもテイクアウトした。
このお店に来たからにはいくら仕事で訪れているとはいえ、手ぶらで帰るわけには行かない。


撮影当日、また3人の撮影部隊でお店を訪れ、挨拶してから早速撮影に取り掛かった。
外観が映えているので、壁際にあった空き缶ですら絵の一部のように見えた。
お店の外観、メニュー表、テーブル、とにかく様々な箇所を生かす撮影をしてみたり、
料理が到着したら料理と共に角度やポジションを変えて何度も撮影し直した。
麺料理があったので写真の写り的にも伸びる前に撮影したかったので、大急ぎで撮影した。
良い写真がたくさん撮れたので、撮影で使用したお料理を3人でいただいた。どれも本当に美味しい。


香港へ行かずとも、香港の空気、文化に触れることができる最高のお店だ。
このお店が家の近くにあったら毎日通いたいな・・。行くたびにそう思う。


香港 贊記茶餐廳 飯田橋店 (ホンコン チャンキーチャチャンテン イイダバシテン)
〒102-0072
東京都千代田区飯田橋3-4-1
tel:03-6261-3365