初めてのロケ/代官山Cafe Habana TOKYOさまでの撮影に至るまでと撮影の様子
2022.02.01

MYUUA(ミューア)の最初の発売アイテムは「日本」「香港」「キューバ」をテーマにデザインした。

キューバは私自身まだ行ったことがない憧れの地だ。

ピカピカのクラシックカーと青い空、色とりどりのフルーツや衣装…そんなイメージ。

その憧れから、MYUUAで何かデザインするならと一番最初に浮かんだ国だった。

キューバに行ったことがある社内のデザイナーに旅の感想などヒアリングしつつ、

現地で買ってきたお土産なども見せてもらった。

現地のおかあさんが、雑材で編んだトートバッグにラフに絵の具でイラストを描き殴ったものと

ヤシの実で作られた女性の顔が描かれたマラカスだった。

どちらも雑さがいい味を出していたし、ラテンな陽気感がそのお土産や現地で撮ってきた写真から伝わってきた。

キューバデザインは思いっきり目に飛び込んでくるような元気な色の生地色を使って、フルーツや葉巻、キューバサンドなどのキューバ特有のアイコンを刺繍で入れる方向性でまとめた。

商品を作ったからには目を惹くような宣伝用の写真が必要だ。

早速社内でカメラが得意なデザイナー2人に声をかけ、 急遽、たった3人の撮影部隊を結成した。

一番最初に撮影にトライしたのは「キューバ」のアイテム。

撮影場所はどこにしよう・・・あ、そうだ、あそこならきっとかわいい写真が撮れる!!

すぐに思いついたのは代官山にある「Cafe Habana TOKYO」。

以前友人と訪れた事があり、美味しいキューバ料理とカラフルで元気が貰える店内が非常に印象的だった。

日本ではまだそこまでメジャーではないキューバ料理のお店になぜ訪れたかと言うと、

自宅でNetflixの「ザ・シェフ・ショー ~だから料理は楽しい!~」という番組を偶然見てから

キューバサンドに異常なまでの憧れを抱いてしまったから。

この番組は、映画「Chef」(シェフ)の監督と主演を努めたジョン・ファブローと

監修のロイ・チョイが出演する料理番組。 映画「Chef」(シェフ)は見たことはなかったものの、

フードトラックで旅をする・・というざっくりなあらすじだけ 知っていたので、

Netflixの料理番組名を見たとき、映画「Chef」に関連している料理番組だなと思って興味が湧いて見始めた。

初めて見た回はキューバサンド、別名クバーノ(cubano)を作る内容だった。

キューバサンドに挟む豚肉、ロースト・モホ・ポークの下処理として、

まずオレンジジュースやスパイスラム酒、酢、 ニンニク、スパイス数種類、黒胡椒、砂糖など、

とにかくかなり多くの材料でブライン液を作り豚肩ロースを漬ける。

次にミントやパクチー、オリーブオイル、ライムジュース、オレンジの皮、ニンニク、クミンなど

これまた 多くの材料でマリネ液を作り、豚肩に塗ってローストする。 もの凄い手間に驚いて釘付けになった。

豚肉をオレンジジュースに漬けるというのも、私が知る日本食や、趣味で調べている

中国料理では聞いたことがない調理法だったので一体どんな味なのか気になった。

(お手軽に作るには、マーマーレードジャムを用いるのも手のようだ)

豚肉を挟むパンも、これでもかと言わんばかりの大量のバターを鉄板に投入し、

パンの表面を揚げ焼きにして バリバリの食感に仕上げていたのも衝撃だった。

どんな味なんだろう。絶対に美味しいに違いない!!

すぐさま日本で本格的なキューバサンドが食べられるお店を調べた。

代官山の「Cafe Habana TOKYO」が出てきた。ここに行くしかない。

予定がなかなか夫や友人と合わず、やっと行けたのは思い立ってから半年以上経ってからだった。

店内はニューヨーク発のキューバメキシカンレストランらしく、ニューヨークのストリートアートっぽさと

原色の青や黄色などを使ったラテンみのあるカラーリングで、海外のお店に足を踏み入れた気分だ。

初めてキューバサンドを食べた時の衝撃は忘れられない。

パニーニとは違う。とにかくパンがバターでバリバリして、豚肉は柑橘系のジュースで浸しているからなのか

めちゃくちゃ柔らかい。お供にするドリンクはさっぱりとモヒートをチョイス。

キューバサンドは家でもう一度食べたくてテイクアウトも購入した。

(さらにもっと日常的に食べたかったので後日ホットサンドメーカーも購入した。)

この経験があったので、どうしてもこのお店で商品撮影をさせていただきたかった。

事前に店長さんの許可を取り、撮影当日は3人で伺わせていただいた。

我々が持ってきたMYUUAのトートバッグに刺繍で描かれているキューバリブレを店長さんが見て、

氷やストローの位置などわざわざ真似て作っていただいた。

氷が溶けたら氷を入れ替えて、また刺繍イラストに 近くなるようにしていただいたり

ととても親切にしてくだり、初めての商品撮影で緊張していた我々全員、 少しずつ緊張が解れて、

カメラの位置や商品の置き場所など、どんどんアイディアが出てきた。

気づくと2時間以上かかってしまっていたにもかかわらず、シェフの方も「どうぞごゆっくり撮影してください」と にっこり話しかけていただいた。

良い写真がたくさん撮影できた。

撮影が長引いて商品と共に撮影したお料理はすっかり冷めてしまっていたけど、

はらぺこでお預け状態だった 3人でぺろりといただいた。

冷めたって物凄く美味しかった。

キューバサンドの他に個人的おすすめのグリルドコーンも是非味わっていただきたい。

Cafe Habana TOKYO

東京都渋谷区猿楽町2-11氷川ビル1f

tel:03-3464-1887

Cafe Habana TOKYO 公式WEBサイト